しばらく間があいてしまいましたが、前回の続きです。前回お話しの通り、時期は昨年の冬です。

縞枯山

 山梨を去り、次に向かった先は長野です。乗り込んだのは北八ヶ岳ロープウェイ。今回は八ヶ岳に属する縞枯山(しまがれやま)という山を目指します。自分は登山の経験は少なく、ましてや雪山など初めてです。山にも雪にも慣れていないということで大変不安ですが、幸い天気は良好そうなので挑戦してみることにしました。

ロープウェイの周囲はスキー場なので、上り方面はスキーやスノボをする人で混みあいます。
すれ違うロープウェイ。

 ロープウェイの周囲はスキー場なので、上り方面はスキーやスノボをする人で混みあいます。ロープウェイの山頂駅から15分ほど歩くと、今晩お世話になる縞枯山荘があります。山頂駅からすぐに来られるとはいえ、ちょっと道から外れるだけでも雪が深く積もっている所があり、雪に慣れていない人は用心深く歩いた方が良さそうです。

縞枯山荘

 山荘に到着しました。冬の時期は夕食昼食が無く、自分で食べ物を持ち込む必要があります。自分はカップ麺を持っていきました。
 山荘で一息ついた後は、せっかく山の上に来たので夕日を見に行くことにします。道がわからなくなると怖いので、山頂駅付近で散策することにしました。

 真っ白な雪にオレンジ色の夕日の光が広がってとても綺麗です。河口湖で久々に見た雪に興奮していた私ですが、もはやどこを見ても雪尽くしでもう満腹です。

周囲は街灯も何もなく、日が隠れると一気に暗くなるので急いで戻ります。

 山小屋についたらカップ麺を食べて、少しくつろいでから眠りにつきます。ちなみに山小屋に泊まれるとはいえ暖房はないので夜はとても寒く、朝起きると枕元のペットボトルの水が凍っていました。保温性の高いお布団はあるし、豆炭あんかも貸してくれるので朝まではなんとか凌げますが、部屋全体が温かくはならないので注意が必要です。
 起きたら次は朝日です。今回は山小屋からちょっと歩いたスポットで撮影します。私はそこまで重装備じゃないので、体が冷え切らないうちに急いでシャッターを切ります。夕日に負けず劣らずこちらも大変綺麗。

 朝日の撮影を終えたら、また山小屋に戻って今度は朝食をとります。日がある程度昇ってから山小屋を出発して、今度は縞枯山を登りました。

坂道はまあまあ急勾配。

 途中、多少の急な上り坂ははありましたが、よく晴れていて風も無かったので順調に歩くことができました。上まで登ると広くぬけた気持ちのいい景色が拝めます。平地では見ることのできない景色に感動です。

 縞枯山展望台(見出し画像)など周囲をぐるっと周り、最後は無事にロープウェイの山頂駅に到着。

北八ヶ岳ロープウェイ山頂駅

 今回は天候に恵まれていたのであまり苦労することなく散策できましたが、雪山初体験の身としては寒さと雪の歩きにくさが想像していた以上でした。やはり下準備は大事です。それと夜間は氷点下が当たり前なので、普段はあまり気にしない機材の耐用温度にも注意した方が良いかもしれません。
 あまり雪になじみのない自分がただひたすら雪を見るために巡った旅でしたが、たっぷりと雪景色の良さを堪能することができ、とても思い出に残る旅になりました。